【Access㉗】ストップ高(安)を抽出する

ストップ高・ストップ安を抽出する方法を解説します。

値幅制限について

ストップ高・ストップ安の値幅制限。基準となる株価によって上下の値幅が決まっています。概ね15~30%の範囲になっています。また2営業日連続でストップ高・ストップ安となった場合、値幅制限を拡大する措置もありますが、今回の解説では無視します。

株価 以上以下値幅(上下)
09930
10019950
20049980
500699100
700999150
10001499300
15001999400
20002999500
30004999700
500069991000
700099991500
10000149993000
15000199994000
20000299995000
30000499997000
500006999910000
700009999915000
10000014999930000
15000019999940000
20000029999950000
30000049999970000
500000699999100000
7000009999999150000

クエリを作成する

クリックで拡大

①まずは前日差です。株価データのテーブルから、[終値]-[前日終値]で求めます。

②つぎに値幅です。株価によって値幅となる値が異なります。Swicth関数を使用して各株価に応じた値をあてはめていきます。長くなって見にくいですが、コピペ用に貼り付けます。

Swicth関数を使用し値幅を求める

値幅: Switch([t_株価データ]![前日終値]<100,30,
[t_株価データ]![前日終値]<200,50,
[t_株価データ]![前日終値]<500,80,
[t_株価データ]![前日終値]<700,100,
[t_株価データ]![前日終値]<1000,150,
[t_株価データ]![前日終値]<1500,300,
[t_株価データ]![前日終値]<2000,400,
[t_株価データ]![前日終値]<3000,500)

上の例では、株価\3,000までしか記述していませんが、必要に応じて、付け足してください。

Swicth関数とは:複数条件を指定でき、最初に真(TRUE)となった条件に合う値を返します。
構文:Swicth(”条件式1″,”返す値1″,”条件式2″,”返す値2″,”条件式3″,”返す値3″,・・・)

③S高 ストップ高の場合に「S高」と表示します

フィールドの入力例

S高: IIf([前日差]=[値幅],”S高”)

IIf関数を使用して、前日差が、値幅と一致した場合に「S高」と代入するようにしました。

④S安 ストップ安の場合に「S安」と表示します

フィールドの入力例

S高: IIf([前日差]=[値幅],”S安”)

IIf関数を使用して、前日差が、マイナスの値幅と一致した場合に「S安」と代入するようにしました。

実行結果

実行すると、値幅と一致した場合に「S高」「S安」が表示されました!

Swicth関数の構文が長くてめんどくさい場合は、別で値幅テーブルを作って、リレーションシップを対応する方法もできそうです。

当サイトについて

当サイトでは日々の株価データを無料で配布しています。株価分析はもちろんAccessのサンプルデータとしても最適ですので、是非ご活用ください。

  • URLをコピーしました!
目次