株価チャートパターン解説シリーズ④

チャート分析は、過去の価格変動や取引量などの動向から、株価の将来の動きを予測する手法であり、テクニカル分析としても知られています。価格や需要と供給の変動を時間経過とともにグラフに表したものをチャートと呼びます。このチャートの形やパターンなどを分析し、将来の動向を予測することが行われます。

目次

スパイクボトム・トップ

スパイクフォーメーションには、スパイクボトム(V字ボトムや尖端底とも呼ばれる)とスパイクトップ(V字トップや尖端天井とも呼ばれる)の2つのパターンがあります。これらは急激で鋭角なトレンドを示す形状を持ちます。

スパイクトップは、力強い上昇を経て天井を形成します。一貫して高値を更新し続け、買い手を引き付けますが、突然の急落が起こります。この急落は前の上昇トレンドとは対照的で、急速かつ大幅な下落が特徴です。

一方、スパイクボトムはスパイクトップの逆パターンです。急落後に急速な上昇を示し、V字状の底を形成します。

このように、スパイクフォーメーションは相場の急激な変動を示すチャートパターンであり、投資家にとって慎重さが求められる形態です。

フラッグ・ペナント


フラッグやペナントは、有名なチャートパターンの一つで、チャート上に特有の形状を示します。これらは主にトレンド内で発生し、ほとんど動かない保ち合い状態を表します。特定の価格で反発が繰り返されたり、一定の方向に動いたりするケースが多く見られます。これらのパターンを見つけることで、将来の相場の展開を予測するのに役立ちます。

フラッグやペナントは、四角いフラッグのような形や三角形のペナントのような動きを指し、これらを見つけることができれば、相場の変化を予測しやすくなります。

フラッグには上昇フラッグと下降フラッグの2つの主要な特徴があります。上昇フラッグは上昇トレンドの途中で現れ、保ち合いの中で上値と下値が少しずつ切り下がり、四角形の旗のような形状になります。上昇フラッグはチャネルラインを上に抜けると再び強い上昇トレンドが発生しやすいです。

一方、下降フラッグは下降トレンドの中で発生し、上昇フラッグの逆さになる形状を持ちます。上値と下値が少しずつ切り上がり、上下同じくらいの範囲で保ち合った後、チャネルラインを下に抜けると再び強い下降トレンドが発生します。フラッグは通常、トレンドが継続する方向にブレイクしやすいとされています。


ペナントには上昇ペナントと下降ペナントの2つの特徴があります。上昇ペナントは大きな上昇トレンドの中で発生し、高値・安値の幅が狭まりながら三角形の頂点で上方向にブレイクしやすい形状を示します。対照的に、下降ペナントは下降トレンドの中で現れ、高値・安値の範囲が狭まり、三角形の頂点で下方向にブレイクしやすい傾向があります。

ペナントは上昇トレンドや下降トレンドの中で、上値・下値に届かない動きが続き、方向感が乏しい状態となります。これは、フラッグと同様にトレンドが継続する際によく見られるパターンです。ペナントの名前は、その形状が三角形の旗のようであることに由来し、三角保ち合いの形態の一種です。

トライアングル

一目均衡表

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